teiten2000 学習キット(教材例と素材集)
k08j 台風
中学校第2学年

 太平洋高気圧の南の低緯度の熱帯地方で発生する低気圧を熱帯性低気圧という。夏から秋にかけて日本列島にやってくる台風は、熱帯低気圧があたたかい海上で発達したものである。台風の中心付近には、あたたかくしめった空気があり、強い上昇気流を生じるため、台風は大量の雨と強い風をともなう。
 夏の間、太平洋高気圧の南を通ってユーラシア大陸に進んでいた台風は、秋になって太平洋高気圧が弱まると、高気圧のへりに沿うように、日本列島付近に北上することが多くなる。北上した台風は、偏西風に流されて、東寄りに進路を変える。本州付近まで北上してきた台風は、あたたかい海からねつと水蒸気の補給が少なくなって、熱帯低気圧に弱まったり、周囲の冷たい空気を取り込んで温帯低気圧に変わったりする。

k08j活用ガイド_台風.pdf

●活用 素材